生成AIパスポートの過去問は、公開されていません。 主催の GUGA(生成AI活用普及協会)は過去の試験問題を一切出しておらず、書店にも「過去問題集」という本はありません。「生成AIパスポート 過去問」で検索して出てくるのは、公式のサンプル問題3問か、各社が独自に作った予想問題です。
この記事では、公式が出している材料(サンプル3問・クイズアプリ)から出題形式を読み取り、過去問がない試験で合格点に届くための練習の仕方をまとめます。
公式が公開しているもの
| 公開物 | 内容 | 役立つ場面 |
|---|---|---|
| サンプル問題(PDF) | 四肢択一式の例題3問と正答 | 出題形式を知る。10分で読める |
| 生成AIパスポート AIクイズアプリ(LINE) | 公式テキストを学習した AI が○×クイズを生成。無料 | 隙間時間の用語確認。ただし本番の四肢択一とは形式が違い、シラバスの網羅は保証されていない |
| シラバス(PDF) | 出題範囲の章・項目・キーワード | 何が出るかの確定情報。ここに無い用語は出ない |
| 公式テキスト | 出題範囲の本文 | 用語の定義を出題元の記述で押さえる |
試験はオンラインで年5回行われ、終了直後に暫定の結果が画面に出ます。正式な合否は翌月中旬にメールで届きますが、そこに問題や自分の解答は含まれません(詳しくは合格発表の記事)。
サンプル3問から分かる出題形式
公式サンプルは「四肢択一式(一部複数選択を含む)」と明記され、3問は次の3パターンです。
- 該当する語を選ぶ: 定義文を示して「この説明に該当する選択肢を1つ選びなさい」。サンプルでは教師なし学習の定義から用語を選ぶ問題で、選択肢は「教師あり学習/教師なし学習/強化学習/過学習」のような用語4つです。
- 不適切な選択肢を選ぶ(短文): 「テキスト生成AIにできることとして不適切な選択肢を1つ選びなさい」のように、短い項目4つから誤りを選ぶ形。「正確な情報の抽出」のように、生成AIの不得意なことが誤りの選択肢になります。
- 不適切な記述を選ぶ(長文): ディープフェイクについて1〜2行の文章が4つ並び、誤った説明を1つ選ぶ形。正しい文章3つを読み飛ばさずに検証する読解力が必要で、時間を使うのはこのパターンです。
本番は 60問を60分で解くので、1問1分。パターン1と2は10〜20秒で片づけ、パターン3に時間を残す配分になります。合格基準は非公開ですが、当サイトでは80%を目標ラインにしています。
なぜ過去問が無いのか、無いとどう困るのか
GUGA が理由を公表しているわけではありませんが、試験の作りから次の2点は言えます。
- オンラインで年5回、同じ月に全員が受ける試験なので、問題を公開すると次回以降に使い回せなくなります。問題の秘匿が前提の運営です。
- シラバスが毎年改訂されます。 2026年2月の改訂で RAG・AIエージェント・AI新法が加わり、2027年2月試験からはさらに大幅に変わります。仮に過去問があっても、1年前の問題は範囲外の内容を含み、かえって混乱のもとになります。
受験者側の困りごとは「出題形式に慣れる機会が無い」ことと「自分が合格点に届いているか測れない」ことの2つです。どちらも、シラバス準拠の練習問題で代用できます。
代わりになる練習問題
当サイトの無料問題集 400問(シラバス準拠・形式準拠)
当サイトの生成AIパスポート 問題集は、公式サンプルと同じ形式で400問を用意しています。内訳は、該当する語を選ぶ・正しい説明を選ぶ形式が211問、不適切な選択肢を選ぶ形式が68問、業務場面で判断を問うケース問題が110問、手順の並べ替えが11問です。章の配分はシラバスの比重に合わせ、範囲が最も広い第4章(法律・ガイドライン)を140問と厚くしています。
- 章別演習: 章と問題数を選んで解き、間違えた問題は自動で記録。「間違えた問題だけ」モードで解き直せます。
- 模擬試験: 本番と同じ60問60分。章の配分どおりにランダム出題するので、何回受けても組み合わせが変わります。
過去問の代わりとして使うなら、最初に模試を1回受けて現在地を測り、章別演習で弱い章を埋め、最後にもう1回模試で80%を超えるかを確認する使い方が効率的です。具体的な日程は2週間の学習計画にあります。
市販の対策書に付いている問題
GUGA 公認の『テキスト&問題集』(JMAM)には演習問題と模擬問題が、『マンガで合格!』(KADOKAWA)には模擬試験1回分が付いています。公式テキスト(GUGA 発行)には問題が付いていません。どれを選ぶかは参考書の比較記事を参考にしてください。市販の問題だけでは量が足りないので、当サイトの400問と併用するのが現実的です。
公式 AI クイズアプリ
GUGA の LINE 公式アカウントから使える無料の○×クイズです。公式テキストを学習した AI が問題を生成するため、通勤中の用語確認には使えます。ただし本番は四肢択一で、○×とは選択肢の比べ方が違います。また GUGA 自身が「ランダム出題のためシラバスの網羅を保証しない」と案内しているので、これだけで仕上げるのは避けてください。
App Store・Google Play に並ぶ非公式の問題集アプリとの比較と、当サイトをホーム画面に追加してアプリのように使う手順はアプリの記事にまとめています。
過去問が無い試験の勉強の進め方
- 形式慣れは2日で終わらせる。 サンプル3問と模試1回で、出題のされ方は分かります。形式に時間をかけすぎないこと。
- 範囲の網羅に時間を使う。 過去問が無い以上、「よく出る問題」を当てにできません。シラバスの全項目を一度は確認し、用語の定義を押さえます。章の優先順位は学習計画の記事にあります。
- 「不適切なものを選べ」の読み方を決めておく。 4つの選択肢を順に○×で判定し、×が1つに絞れたら即答。全部○に見えたら、数値・断定(「必ず」「すべて」)・主体の入れ替えを疑います。
- 解説を読んで、周辺の用語ごと覚える。 1問の正解を覚えるより、その問題で出てきた他の3つの用語も確認した方が、似た問題への対応力が上がります。当サイトの解説は参考書の該当する節へつながっているので、そのまま読み進めてください。
2027年2月試験から出題範囲が変わります
当サイトの400問は 2026年シラバス(2026年10月試験まで)に準拠しています。2027年2月試験からはシラバスが大幅に改訂されるため、新公式テキストの発売(2026年11月24日)後、12月中旬までに2027年版の問題集へ更新する予定です。何が変わるかは改訂の解説記事にまとめています。
2027年2月試験を受ける人は、申込期間(2026年10月1日〜2027年1月31日)に合わせて、申込前に模試を1回受けておくと、残りの勉強時間の見積もりが立ちます。
