生成AIパスポートに、試験団体が出している学習アプリはありません。 運営団体の GUGA(生成AI活用普及協会)が提供しているのは、LINE の公式アカウントで動く○×形式の「AIクイズアプリ」だけです。App Store や Google Play で「生成AIパスポート」と検索すると問題集アプリが10本以上出てきますが、どれも個人や小さな会社が作った非公式のもので、問題数も料金も解説の有無もばらばらです。
この記事では、公式の LINE アプリでできること、ストアの主なアプリの比較、選ぶときの基準、アプリだけで合格できるかを順に説明し、最後に アプリを入れずに当サイトの無料問題集をスマホのホーム画面に追加して、アプリと同じ感覚で使う手順 を紹介します。
公式が出しているのは LINE の「AIクイズアプリ」だけ
GUGA の試験概要ページには「AIクイズアプリについて」という項目があり、LINE 公式アカウントで使える無料の○×クイズを案内しています。公式テキストの内容を AI に学習させ、○×形式の問題を生成する仕組みです。GUGA のプレスリリースによると、2024年5月の提供開始から利用回数は1,000万回を超えています。
ただし、公式ページ自身が次の3点を注意書きしています。
- 本試験の出題方法は四肢択一式で、このアプリの○×形式とは異なる。
- ランダム出題のため、シラバスを網羅できることは保証しない。
- 生成AIの特性上、出力が正確でない場合やエラーが起きる場合がある。
つまり公式アプリは「通勤中に用語を思い出す」用途には使えますが、本番の形式に慣れる練習や、出題範囲を一通り押さえる練習にはなりません。公式が出している教材はほかにサンプル問題3問と公式テキストがあり、それぞれの使い方は過去問はないという記事にまとめています。
ストアに並ぶ問題集アプリの比較(2026年10月時点)
App Store と Google Play に並ぶ主なアプリを、ストアの説明文に書かれている内容で比べました。問題数や料金は各ストアの記載(2026年10月時点)で、アプリの更新で変わることがあります。どれも GUGA の公認ではありません。
| アプリ名(提供元) | 対応 | 問題数(ストアの記載) | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 生成AIパスポート AIクイズアプリ(GUGA、公式) | LINE | AI が生成(○×) | 無料 | 唯一の公式。四肢択一ではない |
| 生成AIパスポート完全問題集(ワザアカ) | iPhone・Android | キーワード194問+予想問題300問 | 3日間無料、以後980円の買い切り | 誤答の選択肢にも解説。60問60分の本番モード |
| 生成AIパスポート 2026年版 問題集 一問一答・模試(Signet) | iPhone | 標準/みっちりで最大500問 | 無料+Pro(買い切り、広告非表示) | 忘却曲線で復習を出題、模擬試験、iCloud で端末間同期 |
| 生成AIパスポート 一問一答クイズ(Hajime App Lab) | iPhone・iPad | 400問(第1章80問は無料) | 全問解放600円、広告削除600円、両方1,000円 | 間隔反復(SM-2)で復習を自動管理 |
| 生成AIパスポート 対策問題集(razuma) | iPhone・iPad | 記載なし | 無料(広告あり) | ランダム10〜100問、科目別、オフラインで使える |
| 生成AIパスポート 試験対策(Daisuke Matsubara) | iPhone・iPad | 150問以上 | 500円 | 広告なし・ログイン不要、得意不得意の診断 |
| 生成AIパスポート 試験対策アプリ(トレ速) | Android | 穴埋め式の一問一答 | 無料+有料版 | 制限時間つきモードなど |
表から分かるのは、無料で使えるアプリは広告が入るか、問題の一部だけが無料 という構造です。全部を広告なしで使うと500〜1,000円前後の買い切りになります。問題数は150〜500問と幅があり、「本番と同じ60問60分の模擬試験」があるのはワザアカと Signet の2本だけです。
アプリを選ぶときの5つの基準
ストアの説明文とレビューを読み比べると、見るべき点は次の5つに絞れます。
- 対応シラバスの年。生成AIパスポートは毎年2月を基本に出題範囲が改訂されます。2026年10月試験までは2026年版、2027年2月試験からは2027年版 のシラバスです。説明文に「2026年版対応」とあるアプリは、2027年以降の受験ではそのまま使えない部分が出ます(変更点は2027年シラバス改訂の記事)。
- 出題形式が四肢択一か。本番は四肢択一(一部複数選択)です。○×や穴埋めは用語の確認にはなりますが、「不適切なものを選べ」「この場面で正しい対応はどれか」という本番の問われ方に慣れる練習にはなりません。
- 誤答の選択肢にも解説があるか。本番では「もっともらしいが間違っている選択肢」を消す力が点差になります。正解の理由だけでなく、ほかの3つがなぜ違うかが書いてあるアプリを選びます。
- 問題数と重複。問題数が多くても、同じ用語を言い換えただけの問題が多いと実質の範囲は狭くなります。レビューで「似た問題が多い」「選択肢が簡単すぎる」と書かれていないかを確認します。
- 料金と広告。無料アプリは問題を解いている途中に広告が出るものがあります(ストアのレビューに「広告が邪魔」という声があるアプリもあります)。集中して解きたいなら買い切りの広告なし版を選ぶか、問題を解いている途中に広告が割り込まない Web 問題集を使います。
アプリだけで合格できる?
用語の暗記はアプリで十分ですが、アプリだけで本番に臨むのはおすすめしません。 理由は2つあります。
1つ目は形式です。本番は60問を60分で解く四肢択一で、第4章(情報リテラシー・法律・ガイドライン)には「この場面で不適切な対応はどれか」という判断問題が多く出ます。一問一答のアプリで用語を覚えても、長めの場面文を読んで選択肢を消す練習をしていないと、時間配分で苦労します。
2つ目は範囲です。アプリの問題は作者が選んだ範囲なので、シラバスのどこが抜けているかが利用者には分かりません。公式テキストか、シラバスに沿った参考書を1冊通して読み、アプリは「読んだ範囲を覚えたか」の確認に使う、という分担にします。
おすすめの組み合わせは次のとおりです。
- 読む: 公式テキスト、または当サイトのWeb参考書(31節)。
- 覚える: アプリの一問一答、または LINE の AI クイズアプリ。
- 本番形式で解く: 60問60分の模擬試験。目標は正答率80%。
勉強時間の目安と進め方は勉強方法の記事にまとめています。
無料で「アプリのように」勉強する: ホーム画面に追加する
アプリを入れなくても、当サイトの問題集はスマホのブラウザでそのまま解けます。ホーム画面に追加しておくと、アイコンから1タップで開き、アプリと同じ全画面で使えます。 解いた結果と間違えた問題はそのスマホのブラウザに保存されるので、次に開いたときに「前回までの結果」と「間違えた問題の復習」が続きから使えます(ログインは不要です。ブラウザのデータを消すと記録も消えます)。
当サイトで使えるもの(すべて無料・登録不要):
- 演習問題 400問。章別に解ける。1問ごとに解説と参考書の該当節へのリンクつき。間違えた問題だけの復習モードあり。
- 模擬試験。本番と同じ60問60分。章別の正答率が出る。
- Web参考書 31節。シラバスの章立てどおり。
- 解説マンガ。ハルシネーション、RAG、プロンプトなど、つまずきやすい用語を4ページで。
iPhone(Safari)の手順
- Safari で ai-siken.com/gen-ai-passport/ を開く。
- 画面下の共有ボタン(四角から上矢印が出ているアイコン)をタップ。
- 一覧をスクロールして「ホーム画面に追加」をタップ。
- 名前を確認して右上の「追加」。ホーム画面に「AI試験」のアイコンが置かれます。
iPhone の Chrome からでも、右上のメニュー(…)→「ホーム画面に追加」で同じことができます。
Android(Chrome)の手順
- Chrome で ai-siken.com/gen-ai-passport/ を開く。
- 右上のメニュー(︙)をタップ。
- 「ホーム画面に追加」または「アプリをインストール」をタップ。
- 「追加」または「インストール」を押すと、ホーム画面にアイコンが置かれます。
どちらも、置いたアイコンから開くとブラウザのアドレスバーが消え、全画面で表示されます。消したいときは、ふつうのアプリと同じようにアイコンを長押しして削除します。
Udemy のアプリで模擬試験をやりたい場合
「アプリの中で本番形式の模試を何回分か解きたい」という方には、当サイトが作った Udemy の練習テスト講座があります。Udemy のアプリ(iPhone・Android)で解け、60問60分の模試が3回分、全選択肢に解説つきです。サイトの400問とは別の問題で、クーポン利用で1,500円です。詳しくは講座ページをご覧ください。Udemy の講座全般の選び方はUdemy 講座の比較記事にまとめています。
よくある質問
生成AIパスポートの公式アプリはありますか?
学習アプリとして公式に提供されているのは、GUGA の LINE 公式アカウントで使える○×形式の「AIクイズアプリ」だけです。App Store や Google Play にある問題集アプリは、すべて GUGA とは関係のない非公式のものです。試験そのものもアプリではなく、パソコンかスマホのブラウザで受けるオンライン試験です(受験環境の条件は受験環境の記事)。
無料のアプリだけで合格できますか?
用語の暗記はできますが、本番の四肢択一・60問60分の形式と、第4章の場面判断の問題はアプリの一問一答では練習しにくいです。公式テキストか Web 参考書を1冊通して読み、仕上げに60問60分の模擬試験を解いてください。当サイトの問題集と模試は無料で、アプリと同じようにホーム画面から開けます。
2027年2月以降に受けるのですが、いまのアプリは使えますか?
2027年2月試験からシラバスが改訂されます。「2026年版対応」とだけ書かれたアプリは、新しく加わる範囲(AIエージェント、リスクとガバナンスなど)が足りない可能性があります。ストアの説明文で対応年を確認し、改訂の中身は2027年シラバス改訂の記事で確かめてください。
参考
- GUGA 生成AIパスポート 試験概要(AIクイズアプリについて)
- GUGA プレスリリース「生成AIパスポート AIクイズアプリ、利用回数1000万回を突破」(PR TIMES)
- App Store・Google Play の各アプリのページ(問題数・料金は2026年10月時点の記載)
- 生成AIパスポートに過去問はない。公式サンプル問題と代わりに解く問題
- 生成AIパスポート 2027年シラバス改訂で何が変わる
