生成AIパスポートの資格に有効期限はなく、更新しなくても失効しません。 GUGA(生成AI活用普及協会)のよくある質問と試験概要ページに「一度取得した資格は無期限」と明記されています。
ただし 2026年10月1日から、有資格者向けの「生成AIパスポート 資格更新テスト」の申込受付が始まりました。2027年2月試験からシラバスが大幅に改訂されるのに合わせたもので、受けるかどうかは任意です。この記事では、更新テストの中身、通常の試験との違い、受けた方がいい人と不要な人、申込から受講までの流れをまとめます。
資格更新テストの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 生成AIパスポート 資格更新テスト |
| 形式 | eラーニング+チェックテスト(オンライン、IBT方式) |
| 所要時間 | 動画視聴 3時間程度+チェックテスト 10問(制限時間15分) |
| 出題範囲 | シラバスの改訂内容と重要復習内容をまとめた動画から出題 |
| 受講資格 | 生成AIパスポートの有資格者 |
| 費用 | 6,600円(税込)。学生は 3,300円 |
| 受講できる期間 | 受講ID の発行日から30日間 |
| 受講開始日 | 2027年2月1日(月)0:00 |
| 申込期間 | 2026年10月1日(木)〜2027年5月31日(月)23:59 |
| 合格したら | 改訂シラバスに対応した新しいオープンバッジが発行される |
出典は GUGA の試験概要ページと 2026年10月1日のプレスリリースです。受講ID は申込日の翌週1〜2営業日以内に発行されます。
GUGA は「毎年2月を基本に年1回以上の頻度でシラバスを改訂し、改訂時に資格更新テストを開く」と案内しているので、今回限りではなく、今後も改訂のたびに同じ形のテストが開かれる見込みです。
通常の試験との違い
| 生成AIパスポート試験 | 資格更新テスト | |
|---|---|---|
| 対象 | 誰でも | 有資格者だけ |
| 中身 | 四肢択一 60問・60分 | 動画 3時間+チェックテスト 10問・15分 |
| 出題範囲 | シラバス全体 | 改訂された部分と重要な復習内容 |
| 費用 | 11,000円(学生 5,500円) | 6,600円(学生 3,300円) |
| 受ける時期 | 年5回の受験期間(偶数月) | 受講ID の発行から30日以内。申込は 2027年5月末まで |
| 合格の証明 | 合格証書+オープンバッジ | 新しいオープンバッジ |
試験ではなく「講座+確認テスト」に近い作りです。動画で改訂内容を学び、その動画の内容から10問出ます。60問の本試験と違って、合格のために問題集を解き込むような準備は想定されていません。
受けた方がいい人、受けなくていい人
受けなくていい人
- 資格を持っていること自体が目的の人。資格は無期限なので、更新しなくても履歴書や名刺の「生成AIパスポート 取得」は有効です。
- 2026年10月試験以降に合格した人。改訂前のシラバスとはいえ、AIエージェントや RAG など改訂で拡充される内容の基礎はすでに学んでいます。急いで受ける必要はありません。
受けた方がいい人
- 2023〜2024年に合格した人。当時のシラバスには AIエージェント、MCP、AI新法(AI推進法)、AI事業者ガイドラインなどが入っていません。3時間の動画で差分だけを埋められるのは効率的です。
- 社内で AI 研修や利用ルールの整備を担当している人。改訂シラバスは「生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス」の章を大きく広げ、シャドーAI や組織のガバナンス整備の観点が加わりました。実務で使う項目が多い部分です。
- オープンバッジを転職サイトや LinkedIn で見せている人。新しいバッジには改訂シラバス対応であることが示されるので、「最新の内容を学び続けている」という証明になります。GUGA は「生成AI人材=生成AIを学び続けている人材」と定義しており、更新テストはその可視化のために作られています。
迷う場合は、受講できる期間が「申込からではなく受講ID の発行から30日」である点に注意してください。申込は 2027年5月末まで受け付けているので、2月1日の受講開始を待って、時間が取れる月に申し込めば十分です。
改訂で何が加わるのか
2027年2月試験から適用される新シラバスの主な変更点は次の3つです。更新テストの動画はこの差分を中心に作られます。
- AIエージェントの章が新設: RAG・MCP の内容が更新され、コンテキストエンジニアリングとプロンプトインジェクションが追加されました。
- リスク予防・AI倫理・ガバナンスの章が大幅に拡充: 旧「情報リテラシー・基本理念とAI社会原則」が改題され、利用者の判断と責任、組織のAIガバナンス、シャドーAI、安全保障が加わりました。
- 業務別・業種別の活用方法と、AI出力の評価・検証の観点: マーケティング、クリエイティブ制作、データ分析、アプリ開発などの用途別の活用が追加されました。
章ごとの新旧対照表と、増える用語の一覧は2027年シラバス改訂の解説記事にまとめています。
申込から受講までの流れ
- 申込: GUGA の受験申込フォーム(一般個人向け)から申し込みます。有資格者にはメールでも順次案内が届きます。
- 受講ID の発行: 申込日の翌週1〜2営業日以内に発行されます。ここから30日が受講できる期間です。
- 動画視聴: 3時間程度。パソコン、スマートフォン、タブレットのどれでも受講できます。
- チェックテスト: 10問・15分。動画の内容から出ます。
- オープンバッジの受領: 合格すると新しいバッジが発行されます。受け取り方は本試験のときと同じで、メールから LecoS のオープンバッジウォレットにログインして受領します(手順は合格発表の記事)。
受講費用の領収書は、通常の試験と違ってマイページからは発行できず、別途申し込みが必要と GUGA のよくある質問に書かれています。会社の経費で受ける人は先に確認しておいてください。
よくある質問
更新テストを受けないと、資格が無効になりますか? なりません。GUGA は「資格更新テストの受講有無を問わず、一度取得した資格は無期限」と明記しています。
これから初めて受ける人に更新テストは関係ありますか? ありません。更新テストは有資格者だけが対象です。これから受ける人は通常の試験に申し込みます。2027年2月試験は新シラバスで行われるので、新しい公式テキストで準備してください(試験日程、2週間の学習計画)。
チェックテストに落ちたらどうなりますか? 再受験の扱いは公式に案内されていません(2026年11月時点)。動画から出る10問なので、動画を見直してから受ければ対応できる難易度と考えられますが、気になる人は申込前に GUGA に確認してください。
旧シラバスで合格した場合、履歴書にはどう書きますか? 合格した年月を添えて「生成AIパスポート 2026年8月 資格取得」のように書きます。更新テストに合格した人は、新しいバッジの年月を添える書き方もできます。表記の例は合格発表の記事にあります。
