G検定は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AI・ディープラーニングの「活用リテラシー」を問う検定です。累計受験者は20万人を超え、国内のAI資格では最も知名度があります。この記事では、2026年の試験形式と、受ける前に知っておきたい「難易度の正体」を数字で説明します。
先に要点です。
- 2026年はオンライン 100分・145問程度(会場は120分)。1問あたり約41秒
- 合格率はオンラインで 77〜85%。ただし会場受験は65〜70%に下がる
- 合格者の勉強時間は 30〜50時間 が最多。ゼロからなら1.5〜2か月
- 合格ラインは非公開。不合格メールの区分から逆算すると6割弱〜7割程度で、当サイトは80%を目標に設定(詳しく)
- 落ちる原因は「知識不足」より「時間切れ」と「法律・倫理のケース問題」
G検定の試験概要(2026年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 正式名称 | JDLA Deep Learning for GENERAL |
| 受験資格 | なし。年齢・学歴・実務経験は問わない |
| 試験形式 | 多肢選択式の知識問題。オンライン(自宅)または会場 |
| 時間・問題数 | オンライン100分/会場120分、145問程度 |
| 受験料 | 13,200円(学生5,500円)。再受験割引あり |
| 開催 | オンライン年6回(1・3・5・7・9・11月)。うち3回は会場も併催 |
| 出題範囲 | シラバス2024(2024年11月試験から適用) |
| 合格発表 | 試験後おおむね2〜3週間でメール通知 |
| 有効期限 | なし |
申込は試験日の約1か月前に締め切られます。最新の日程と受験料はJDLAの公式ページで確認してください。
2026年に変わった点
2024年までは120分・160問程度でしたが、2026年からオンライン受験が100分・145問程度に変わりました。問題数が減った分、時間も短くなっており、1問あたりの時間(約41秒)はほぼ変わりません。会場受験は120分のまま、問題数は同じです。
出題範囲:シラバス2024の10章
| 章 | 内容 | 出題の重さ |
|---|---|---|
| 1. 人工知能とは | AIの定義、強いAI・弱いAI、AI効果 | 小 |
| 2. 人工知能をめぐる動向 | 探索・推論、エキスパートシステム、機械学習の歴史 | 中 |
| 3. 機械学習の概要 | 教師あり・なし・強化学習、評価指標、過学習 | 大 |
| 4. ディープラーニングの概要 | ニューラルネットワーク、活性化関数、誤差逆伝播、最適化 | 大 |
| 5. ディープラーニングの要素技術 | CNN、RNN、Attention、Transformer、生成モデル | 大 |
| 6. ディープラーニングの応用例 | 画像認識、自然言語処理、音声、LLM、拡散モデル | 最大 |
| 7. AIの社会実装に向けて | AIプロジェクトの進め方、データの収集と契約、MLOps | 小 |
| 8. AIに必要な数理・統計知識 | 確率・統計、線形代数の基礎、情報理論 | 中 |
| 9. AIに関する法律と契約 | 著作権、個人情報保護法、不正競争防止法、契約ガイドライン | 中 |
| 10. AI倫理・AIガバナンス | バイアス、説明可能性、AI事業者ガイドライン、EU AI法 | 中 |
第3章から第6章で全体の6割程度を占めます。シラバス2024では、LLM・RLHF・拡散モデルなどの生成AIと、第9章・第10章の法律・倫理が大幅に増えました。古い参考書(シラバス2021対応)ではここが手薄になるので注意してください。
当サイトのG検定 無料問題集はこの10章の配分に合わせて400問を用意し、模擬試験は本番と同じ145問・100分で受けられます。
G検定の難易度:合格率の読み方
合格率77〜85%は「簡単」を意味しない
2026年のオンライン受験の合格率は77〜85%です。数字だけ見ると易しく見えますが、次の2点を差し引いて読む必要があります。
- 受験者の多くが事前学習を済ませている: 受験料13,200円を払う層は、公式テキストを一通り読んでから受けています。無対策の合格率ではありません
- 会場受験の合格率は65〜70%: 同じ問題でも、手元に資料を置きにくい会場では合格率が10ポイント以上下がります。「知識だけで解く」とこの程度の難易度です
難しく感じる理由は3つ
- 問題数が多く時間が短い: 145問を100分。1問41秒なので、迷った問題を後回しにする判断が必要です
- 範囲が広い: AIの歴史から法律まで10章。エンジニアは法律で、文系は第4章・第5章の技術用語で失点します
- ケース問題: 「この状況で適切な対応はどれか」という法律・倫理・プロジェクトの判断問題は、用語暗記だけでは解けません
他の資格との比較
| 資格 | 合格率 | 勉強時間の目安 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 生成AIパスポート | 約78〜80% | 20〜30時間 | G検定より範囲が狭い。生成AIと法律が中心 |
| G検定 | 77〜85%(オンライン) | 30〜50時間 | AI全般の用語を広く問う |
| DS検定リテラシーレベル | 約40〜50% | 50〜80時間 | 数学・統計の問題がある分、難しい |
| E資格 | 約70% | 100時間以上+認定講座 | 実装と数式。G検定の上位 |
合格ラインはどこか
JDLAは合格ラインを公開していません。不合格メールに書かれる「合格ラインまでの差」の区分と分野別得点率から逆算すると、6割弱〜7割程度と推定できます。当サイトの模擬試験は余裕を見て80%(145問中116問)を目標ラインにしています。逆算の方法、145問で何問か、オンラインと会場の合格率の差は合格ラインの記事にまとめています。
勉強時間と勉強法
合格者の勉強時間は30〜50時間が最多
JDLAの合格者アンケートでは、学習時間30〜50時間が最も多い層です。前提知識による目安は次のとおりです。
| 前提 | 目安 | 期間 |
|---|---|---|
| 機械学習の実務経験あり | 15〜25時間 | 2〜3週間 |
| IT系の業務経験あり、AIは未経験 | 30〜50時間 | 1〜1.5か月 |
| 文系・非IT | 50〜80時間 | 2か月 |
おすすめの進め方
- 公式テキストを1周読む(10〜15時間): 理解しきれなくても止まらず読み切り、全体の地図を作ります
- 問題集を章ごとに解く(15〜25時間): 解説を読んで用語を覚えます。当サイトの章別演習は間違えた問題だけを復習できます
- 模擬試験を時間を計って2〜3回(5〜8時間): 100分で145問を解く感覚をつかみます。時間切れを一度経験しておくことが最も効果的な本番対策です
- 法律・倫理・最新動向を直前に確認: AI事業者ガイドライン、EU AI法、著作権法30条の4などは、古い教材に載っていないことがあります
教材の選び方はG検定のおすすめテキスト・問題集で比較しています。
G検定と他の資格の違い
E資格との違い
G検定は「AIを使う側・活用を企画する側」、E資格は「AIを実装する側」の資格です。E資格はJDLA認定プログラムの修了が受験条件で、数式やPythonコードの穴埋めが出題されます。G検定に合格してからE資格を目指す流れが一般的です。
生成AIパスポートとの違い
生成AIパスポートは生成AIの使い方と法律に絞った入門資格で、G検定はAI全般の技術用語を広く問います。出題範囲は3割ほど重なります。詳しくはG検定と生成AIパスポートの違いを参照してください。
G検定は「意味ない」のか
知識の証明であって実装力の証明ではないため、エンジニア採用で決め手になることはありません。一方で 2026年の合格者は営業・企画・管理部門が約4割、課長以上が2割を占め、三菱商事やユニ・チャームのように昇格要件にする企業も出てきました。誰にとって意味があるかはG検定は意味ない?取る価値がある人・ない人で切り分けています。
よくある質問
受験中に資料を見てもよいですか? オンライン受験では手元の資料を参照すること自体は禁止されていませんが、1問41秒で調べる余裕はほとんどありません。問題文の複製・共有や第三者への相談は不正行為です。最新の受験規約を必ず確認してください。
不合格になったら? 再受験割引の対象になります。次回以降の試験にあらためて申し込みます。
過去問はありますか? JDLAは過去問を公開していません。公式サイトの例題と、市販の問題集や当サイトのようなオリジナル問題で対策します。
まとめ
- 2026年のG検定はオンライン100分・145問。1問41秒の速さが試される
- 合格率は高いが、会場受験では65〜70%。知識だけで正答率8割を目指して準備する
- 勉強時間は30〜50時間。テキスト1周 → 章別演習 → 時間を計った模試の順
- G検定 無料問題集・模擬試験は登録不要で使えます
