テキスト生成AIが得意な作業
テキスト生成AIは、文章の形式や表現を変える作業を得意とします。シラバスでは次の技法が挙げられています。
| 技法 | 内容 | 指示のポイント |
|---|---|---|
| 校正 | 誤字脱字や不自然な表現を修正する | 修正箇所と理由を一覧で出力させると、意図しない変更を確認できる |
| 整理・要約 | 長い文章を短くまとめる | 誰向けか、どの観点で、どの長さで、を指定する |
| 箇条書き↔文章の変換 | メモを文章に整える、文章を箇条書きにする | 変換後の用途(報告書、スライドなど)を伝える |
| 対象の変更 | 専門家向けの説明を初心者向けに書き換える | 対象読者を明示し、専門用語の扱いを指示する |
| 話者の設定変更 | 口調や立場を変える | 「先輩が新人に説明する口調で」など |
| 会話への変換 | 説明文を会話形式にする | 登場人物と役割を指定する |
| 例え話 | 身近な例えで理解を助ける | 読者が知っている領域の例えを指定する |
| 数字の変換 | 単位や表記を揃える | 「円を千円単位に」など具体的に。結果は人間が検算する |
良い指示と悪い指示の例
校正: 「誤字脱字と不自然な表現を修正し、修正した箇所と理由を一覧で示してください」が適切です。「良い感じにして」では基準が曖昧で、全文を書き直させると文体や意図が変わります。
要約: 「以下の議事録を、役員向けに、決定事項・未決事項・次のアクションの3項目に分けて、各項目3行以内で要約してください」のように、読者・観点・長さを指定します。「要約して」だけでは観点も長さも定まりません。
対象の変更: RAG の技術文書を営業担当者に理解してもらうなら、「IT に詳しくない営業担当者向けに、身近な例え話を使って、専門用語を使わずに説明してください」と指示します。
形式と数値の変換: 「以下の説明文を新人と先輩の会話形式に書き換えてください。金額はすべて千円単位に変換し、内容は変えないでください」のように、変換の内容と「変えないこと」の制約を両方伝えます。
確認のポイント
- 校正や要約で内容が変わっていないか、元の文章と照らす。
- 数値の変換は AI が誤ることがあるため、必ず人間が検算する。
- 例え話は分かりやすい反面、正確さを損なうことがあるので、誤解を生む表現がないか確認する。
試験で問われる観点
- 各技法に対する適切なプロンプトの選択(読者・観点・長さ・制約を指定したもの)。
- 校正では修正箇所の一覧化、要約では観点と長さの指定が有効。
- 数値変換の結果は人間が確認する。