生成物の種類と代表的なサービス
| 生成物 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| テキスト | 文章の作成・要約・翻訳・会話 | ChatGPT、Claude、Gemini |
| 画像 | 指示文からの画像生成、既存画像の編集 | ChatGPT の画像生成、Midjourney、Stable Diffusion |
| 音楽 | ジャンルや歌詞の指示から楽曲を生成 | Suno、Udio |
| 音声 | テキストの読み上げ、特定の話者の声の合成 | 各社の音声合成サービス |
| 動画 | 指示文から映像を生成 | Sora(OpenAI)、Veo3(Google)、Runway、Luma |
Veo3 は Google の動画生成AIで、映像と同時に音声も生成できる点が特徴です。Sora は OpenAI の動画生成AIです。音声生成AIは「声」、音楽生成AIは「曲」を作るものとして区別します。
画像処理の基礎用語
シラバスには、画像を扱う AI の前処理や技術に関する用語が含まれています。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| リサイズ | 画像の縦横サイズを、モデルの入力サイズに揃える |
| 正規化 | 0〜255 などの画素値を 0〜1 などの一定の範囲に変換し、学習を安定させる |
| データの水増し(データ拡張、augmentation) | 回転・反転・明るさの変更・切り抜きなどで1枚の画像から複数の学習データを作り、過学習を抑える |
| リマスタリング | 古い映像や音源を高解像度化・ノイズ除去して高品質にする。AI による超解像が使われる |
「正規化」は第1章の「正則化」(過学習対策)と名前が似ていますが、まったく別の処理です。
画像生成における自己回帰モデル
画像生成の方式には、ノイズだらけの画像から段階的にノイズを取り除いて画像を作る拡散モデル(Stable Diffusion など)と、画像を小さな単位(トークン)の列として扱い、テキスト生成と同じように次の単位を順番に予測して組み立てる自己回帰モデルがあります。ChatGPT の画像生成機能が自己回帰方式を採用したことで、文字を含む画像の精度が上がったと注目されました。
使い分けの考え方
広報物のように「原稿」「画像」「動画」を同時に用意する場面では、生成物の種類に応じてテキスト生成AI、画像生成AI、動画生成AIを使い分け、生成後に事実関係と権利面を人間が確認します。1種類の AI ですべてを賄うことはできません。
試験で問われる観点
- 生成AIはテキストだけでなく画像・音楽・音声・動画も生成できる。
- Sora は OpenAI、Veo3 は Google の動画生成AI。
- リサイズ・正規化は前処理、データ拡張はデータの水増し、リマスタリングは高品質化。
- 自己回帰モデルは「次の単位を順に予測」、拡散モデルは「ノイズ除去」。