音声のデジタル化
連続的な音の波をコンピュータで扱うため、一定間隔で値を取り出す標本化と、値を離散的な数値にする量子化を行うA-D変換をします。この方式がパルス符号変調(PCM)です。
特徴量
- 高速フーリエ変換(FFT): 波形を周波数成分に分解する
- スペクトル包絡: 周波数ごとの強さの大まかな形。声道の形を反映し、母音の識別に重要
- フォルマント: スペクトル包絡の山(強く共鳴する周波数)。その周波数がフォルマント周波数
- 音素と音韻: 音素は音声を区別する最小単位、音韻はある言語で意味の区別に使われる音の単位
- メル尺度: 人間の聴覚は低い周波数の違いに敏感で高い周波数には鈍感という知覚に合わせた尺度
- MFCC: メル尺度のフィルタバンクを通した後にケプストラム分析を行い、スペクトル包絡を少数の係数で表した特徴量。音声認識の標準的な特徴量
音声認識と音声合成
従来の音声認識は、音の時間的な変化を状態遷移でモデル化する隠れマルコフモデルが中心でした。ディープラーニング以降は、入力の音声フレーム数と出力の文字数が一致しない問題を扱うCTC(Connectionist Temporal Classification)などにより、音声から直接文字列を出力するモデルが実現しました。
WaveNet(2016年、DeepMind)は音声波形を直接生成するモデルで、人間に近い自然な音声合成を実現しました。
その他のタスク
話者識別は声の特徴から誰が話しているかを判定し、音声の感情分析は声の高さ・速さ・強さから感情を推定します。
試験で問われる観点
- A-D変換とPCM、FFT
- フォルマントとスペクトル包絡、メル尺度の理由、MFCC
- 隠れマルコフモデルからディープラーニング(CTC)へ
- WaveNetは音声合成