合格率8割の試験でも、5人に1人は不合格です。落ちた直後は「簡単な試験に落ちた」と感じて落ち込みやすいのですが、この試験は約2ヶ月ごとに開催されるので、原因を特定して次回に備えれば十分に取り返せます。
再受験のルール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 同じ試験回の再受験 | できない |
| 次回以降の申込 | 通年で可能。試験は年5回(2・4・6・8・10月) |
| 申込期限 | 受験する月の前月末 |
| 受験料 | 再受験でも11,000円(学生5,500円)が再度必要 |
| 過去の不合格の影響 | なし。回数制限もない |
たとえば10月試験で不合格なら、次は12月試験、または申込期限(11月30日)に間に合えば12月に受けられます。結果の通知は受験期間終了後1ヶ月以内なので、通知を待ってから申し込むと1回飛ばすことになる場合があります。手応えで不合格が濃厚なら、結果を待たずに次回を申し込むのも選択肢です。
落ちた原因を特定する
結果通知では合否と得点の概要が確認できます。まず「どの章で落としたか」を把握してください。当サイトの模擬試験を受けると章別の正答率が出るので、本番の感触と照らし合わせると原因が見えます。よくあるパターンは次の3つです。
パターン1: 第4章(法律・ガイドライン)で崩れた
最も多いケースです。第4章は範囲が広く、個人情報保護法、著作権、肖像権・パブリシティ権、不正競争防止法、AI社会原則、AI事業者ガイドライン、AI新法まで含みます。用語を知っていても「この場面で正しい対応はどれか」というケース問題で迷った人は、次の3点を整理し直してください。
- 個人情報の種類(個人情報、個人識別符号、要配慮個人情報、匿名加工情報)と、それぞれの扱いの違い
- 著作権侵害の2要件(類似性と依拠性)と、AI生成物の著作物性の考え方(人間の創作的寄与)
- AI事業者ガイドラインの3つの主体と共通の指針10項目、AI新法に罰則がないこと
パターン2: 改訂で追加された項目を知らなかった
2026年2月から RAG、AIエージェント(MCP を含む)、AI新法、GPT-5 などの最新モデルがシラバスに加わりました。2025年以前の教材で勉強した人は、この分野をまるごと落としている可能性があります。試験概要で改訂点を確認し、第3章を重点的に解き直してください。
パターン3: 時間切れ
60問60分で、後半を急いで適当に答えた、または最後まで到達しなかった場合です。この試験は加点方式で減点がないため、分からない問題は迷わず仮の答えを入れて先に進み、余った時間で戻るのが正解です。次回までに模擬試験を2〜3回受けて、1問1分のペースを体に覚えさせてください。
次回までの2〜4週間の使い方
- 最初の3日: 当サイトの章別演習で全章を10問ずつ解き、章別の正答率を出す。
- 次の1〜2週間: 正答率が低い章から順に、「間違えた問題だけ」の復習モードで解き直す。第4章が弱いなら、個人情報保護委員会の生成AI利用に関する注意喚起と、文化庁「AIと著作権に関する考え方」の概要に一度目を通す。
- 最後の1週間: 模擬試験を2回受け、いずれも80%を超えることを確認する。超えない章だけ演習を追加する。
一度勉強しているので、初回より短い時間で仕上がります。
費用を無駄にしないために
受験料11,000円は決して安くありません。2回目で確実に受かるために、「手応えがなかった分野」を感覚で済ませず、演習の正答率という数字で確認してから申し込んでください。合格率8割の試験で2回続けて落ちる人は少なく、原因を潰せば次で受かります。
