生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が2023年10月に始めた民間資格です。生成AIを「安全に」使うためのリテラシーを問う入門試験で、プログラミングや数学の知識は必要ありません。
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA) |
| 形式 | オンライン(IBT方式)。自宅のPC・スマホ・タブレットで受験 |
| 出題 | 60問・60分。四肢択一(一部複数選択) |
| 受験料 | 11,000円(税込)。学生は5,500円 |
| 受験資格 | なし |
| 開催 | 2026年は年5回(2月・4月・6月・8月・10月)。申込は受験月の前月末まで |
| 合格発表 | 受験期間終了後1ヶ月以内にマイページで通知 |
受験期間は1ヶ月あり、その間の好きな日時に受験できます。2026年10月試験なら、申込は9月30日まで、受験は10月1日〜31日です。
合格率と受験者数
合格率は直近3回とも78〜80%で安定しています。
| 試験回 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 2026年2月 | 28,415人 | 78.84% |
| 2026年4月 | 9,436人 | 79.35% |
| 2026年6月 | 21,752人 | 79.90% |
累計受験者数は2026年6月時点で115,062人、累計有資格者は90,789人です(GUGA発表)。第1回の受験者は1,031人だったので、約2年8ヶ月で1回あたりの受験者が20倍以上に増えたことになります。企業や自治体の団体受験が伸びを支えています。
合格基準は非公開
GUGAは合格基準(何問正解で合格か)を公開していません。受験者の体験談では70%前後が目安とされることが多いですが、公式の数字ではありません。合格率が8割ということは、5人に1人は落ちる試験です。当サイトの模擬試験では、余裕を持って80%を目標ラインにしています。
出題範囲(2026年2月改訂シラバス)
2026年2月試験から新しいシラバスが適用されました。全5章で、第4章が最も範囲が広い構成です。
| 章 | 内容 | 主な追加・更新点 |
|---|---|---|
| 第1章 AI(人工知能) | AIの定義、機械学習の仕組み、ニューラルネットワーク、AIの歴史、シンギュラリティ | — |
| 第2章 生成AI | 生成モデルの系譜(VAE・GAN・RNN・Transformer)、ChatGPTの変遷、Gemini・Claude・Copilot | GPT-5・Sora・Operator・Codexなど最新モデル、他社モデルを追加 |
| 第3章 現在の生成AIの動向 | テキスト・画像・音楽・音声・動画生成、ディープフェイク、RAG、AIエージェント | RAGとAIエージェント(MCP含む)を新設 |
| 第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則 | セキュリティ脅威、個人情報保護法、知的財産権、AI社会原則、AI事業者ガイドライン、AI新法 | AI事業者ガイドライン第1.1版に更新、AI新法を新設 |
| 第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例 | LMとLLM、プロンプティングの基礎、業務での実践例、生成AIの不得意なこと | — |
改訂は毎年2月を基本に年1回以上行われると公表されています。古い教材で勉強すると、RAG・AIエージェント・AI新法のような新しい項目を取りこぼします。
公式の過去問は公開されていない
GUGAは過去問を公開しておらず、公式サイトにあるのはサンプル問題3問だけです。そのため対策は、シラバスに沿った練習問題を繰り返し解いて出題形式に慣れることになります。当サイトの章別演習は、公式サンプルと同じ「該当する語を選ぶ」「不適切な選択肢を選ぶ」「業務場面で適切な判断を選ぶ」の3パターンで作っています。
勉強時間の目安
AI初心者で20〜30時間、業務で生成AIを使っている人で10〜20時間が目安です。出題範囲は広いものの深さは求められないので、用語の定義と法律・ガイドラインの要点を押さえれば十分に合格できます。