ChatGPT とは
ChatGPTは、アメリカの OpenAI が2022年11月に公開した対話型のテキスト生成AIです。GPT シリーズの大規模言語モデルをもとに、人間と自然に対話できるよう調整されています。自然言語処理(NLP: 人間の言葉をコンピュータで扱う技術分野)の応用として、翻訳・要約・質問応答・文章作成など幅広い用途に使われます。
GPT シリーズの変遷
| 年 | モデル | 要点 |
|---|---|---|
| 2018 | GPT-1 | Transformer のデコーダを使った最初の GPT。約1.17億パラメータ |
| 2019 | GPT-2 | 約15億パラメータ。自然な文章生成で注目を集めた |
| 2020 | GPT-3 | 約1,750億パラメータ。少ない例示で多様なタスクをこなせるようになった |
| 2022 | InstructGPT | RLHF で人間の指示に従うよう調整 |
| 2022 | GPT-3.5 / ChatGPT | 11月に ChatGPT として公開、世界的に普及 |
| 2023 | GPT-4 | 精度向上、画像入力に対応(マルチモーダル) |
| 2024 | GPT-4o | テキスト・画像・音声を統合的に扱う。o は omni |
| 2024〜2025 | o1、o3、o4-mini | 回答前に段階的に推論する「考える」モデル |
| 2025 | GPT-4.1 | 長い文脈の処理、コーディング性能、指示追従を強化 |
| 2025 | GPT-5 | 次世代の主力モデル。用途に応じて推論の深さを切り替える |
パラメータは、ニューラルネットワーク内部の重みなど、学習によって値が決まる数値の総称です。GPT-1 から GPT-3 にかけて桁違いに増え、モデルの規模を表す指標として使われます。学習に用いたテキストの集合をデータセットと呼びます。
RLHF とアライメント
**RLHF(Reinforcement Learning from Human Feedback、人間のフィードバックによる強化学習)**は、モデルが生成した複数の応答を人間が評価・順位付けし、その評価を予測する報酬モデルを学習させ、報酬が高くなるように強化学習でモデルを調整する手法です。InstructGPT と ChatGPT で採用され、指示に従い、有害でない応答を返すようになりました。
**アライメント(Alignment)**は、AI の振る舞いや出力を人間の意図・価値観・倫理に沿ったものにする取り組みの総称で、RLHF はその具体的な手段の一つです。
ファインチューニング
ファインチューニングは、大量のデータで事前学習したモデルに、特定の目的に合わせた追加データで再学習を行い、用途に特化させることです。ゼロから学習するより少ないデータと計算で済みます。推論時の設定である Temperature の調整や、データの前処理とは別の作業です。
試験で問われる観点
- ChatGPT の開発元は OpenAI、公開は2022年11月。
- パラメータ数は GPT-1 → GPT-3 で大幅増。GPT-3 は約1,750億。
- RLHF は人間の評価をもとにした強化学習。アライメントは人間の意図に沿わせること。
- GPT-4o はマルチモーダル、o シリーズは推論強化、GPT-4.1 → GPT-5 の順(2025年)。