目的
訓練データに「ラベルが変わらない範囲の変換」を加えて疑似的にデータを増やし、過学習を抑えて汎化性能を高める手法です。データ収集のコストを下げる効果もあります。
画像の拡張手法
| 分類 | 手法 | 内容 |
|---|---|---|
| 幾何変換 | Random Flip、Rotate、Crop | 反転、回転、切り抜き |
| 色の変換 | Brightness、Contrast | 明るさ、コントラストの変更 |
| 一部を隠す | Cutout、Random Erasing | 矩形領域をマスクし、一部が見えなくても認識できるようにする |
| 画像を混ぜる | Mixup | 2枚の画像を画素値ごとに重み付き平均し、ラベルも同じ比率で混ぜる |
| CutMix | 一方の画像の矩形領域を他方で置き換え、ラベルは面積比で混ぜる | |
| 自動選択 | RandAugment | 拡張の種類と強さをランダムに選んで組み合わせる |
テキストの拡張
単語の削除・置換・入れ替えなどでノイズを加えるnoising、同義語への置き換えや言い換えによるparaphrasing、他言語に翻訳して戻す逆翻訳などがあります。
タスクに応じた選択
変換によってラベルが変わってはいけません。手書き数字の6を上下反転すると9になるため、数字認識では反転は不適切です。医用画像で色を変えると病変の情報が失われることもあります。タスクごとにラベルが保存される変換を選びます。
試験で問われる観点
- データ拡張の目的(過学習の抑制)
- Mixup(混ぜる)とCutMix(はめ込む)、Cutout(隠す)の区別
- テキストのnoisingとparaphrasing
- ラベルが変わる変換は使わない