誤差逆伝播法の仕組み
ニューラルネットワークの出力は各層の関数の合成なので、誤差の各重みに対する偏微分は連鎖律(合成関数の微分は各関数の微分の積)によって「出力側の勾配 × その層の局所的な微分」として計算できます。この計算を出力層から入力層に向かって順に行うのが誤差逆伝播法で、1986年にラメルハートらによって多層ネットワークの学習法として広まりました。
信用割当問題
最終的な出力の誤差に対して「どの層のどの重みがどれだけ責任を負っているか」を決める問題です。誤差逆伝播法はニューラルネットワークにおけるこの問題の解法です。強化学習では、遅れて得られる報酬をどの行動に帰属させるかという形で現れます。
勾配消失問題と勾配爆発問題
| 問題 | 現象 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 勾配消失 | 層をさかのぼるほど勾配が0に近づき、入力に近い層が学習しない | 微分が1より小さい活性化関数(シグモイド)を深く重ねる | ReLU、適切な初期化、バッチ正規化、スキップ結合、LSTM |
| 勾配爆発 | 勾配が指数的に大きくなり更新が発散する | 重みが大きい状態で深く重ねる、RNNの長い系列 | 勾配クリッピング(閾値を超えたら縮める)、学習率の調整 |
試験で問われる観点
- 連鎖律が誤差逆伝播法の根拠
- 信用割当問題の意味
- 勾配消失の原因(シグモイド)と対策(ReLU、スキップ結合)
- 勾配爆発の対策は勾配クリッピング