正則化の目的
モデルが訓練データのノイズまで覚えて汎化性能が下がる過学習を防ぐため、誤差関数にパラメータの大きさや複雑さに応じた罰則項を加えて、モデルを単純に保つ手法の総称です。
L1・L2正則化
| 正則化 | 罰則 | 効果 | 線形回帰での名称 |
|---|---|---|---|
| L0正則化 | 0でない係数の個数 | 理想的だが組み合わせ最適化になり計算困難 | ─ |
| L1正則化 | 係数の絶対値の和 | 一部の係数がちょうど0になり、変数選択(スパース化)の効果がある | ラッソ回帰 |
| L2正則化 | 係数の二乗和 | 係数を全体的に滑らかに小さくする。0にはなりにくい | リッジ回帰 |
数百個の説明変数から予測に効く変数を絞り込みたい場合はL1正則化が適しています。L1とL2を組み合わせたものをElastic Netといいます。
ドロップアウト
学習のたびにランダムに選んだ一部のノードを無効化して学習する手法です。異なる部分ネットワークを多数学習させてその平均を取るアンサンブル学習に近い効果が得られ、過学習が抑えられます。推論時にはすべてのノードを使い、無効化していた割合に応じて出力を調整します。
強さの調整
正則化の強さはハイパーパラメータで、強くするほどモデルは単純になります。強くしすぎると訓練データにも当てはまらない未学習になるため、検証データで調整します。「強いほど必ず汎化性能が上がる」という記述は誤りです。
試験で問われる観点
- L1は係数が0になる(変数選択)、L2は0になりにくい
- ラッソ回帰=L1、リッジ回帰=L2
- ドロップアウトは学習時のみ無効化、推論時は全ノード
- 正則化の強さはハイパーパラメータで、強すぎると未学習







