古典的機械学習との違い
従来の機械学習では「画像のどの部分に注目するか」といった特徴量を人が設計する必要があり、その良し悪しが精度を左右しました。ディープラーニングは多層のニューラルネットワークによって特徴量の抽出も含めて学習する点が本質的な違いです。大量のデータとGPUなどの計算資源があれば、画像・音声・言語のように特徴量の設計が難しいデータで威力を発揮します。
発展の系譜
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1958 | ローゼンブラットが単純パーセプトロンを提案(人間の神経回路を模したモデル) |
| 1969 | ミンスキーらが単純パーセプトロンでは線形分離できない問題(XOR)を解けないと指摘 |
| 1980 | 福島邦彦がネオコグニトロンを提案。視覚神経の研究に基づく階層型ネットワークで、CNNの原型 |
| 1986 | 誤差逆伝播法が多層ネットワークの学習法として広まる |
| 1998 | ヤン・ルカンらがLeNetを発表。畳み込み層とプーリング層による手書き数字認識 |
| 2006 | ヒントンらが積層オートエンコーダによる事前学習で深いネットワークの学習を実現 |
| 2012 | ILSVRCでAlexNetがディープラーニングにより圧勝。第三次ブームの契機 |
| 2016 | アルファ碁がプロ棋士に勝利(ディープラーニング+強化学習+モンテカルロ木探索) |
| 2017〜 | Transformerの登場。大規模言語モデルや拡散モデルによる生成AIが普及 |
ImageNetとILSVRC
ImageNetはスタンフォード大学のフェイフェイ・リらが構築した1,400万枚超のラベル付き画像データセットで、これを用いた画像認識コンペティションがILSVRCです。2012年にトロント大学のジェフリー・ヒントンの研究室のAlexNetが従来手法を10ポイント以上引き離す誤り率で優勝し、その後VGG、GoogLeNet、ResNetと深いモデルが続きました。2015年には人間の認識精度を上回ったとされます。
試験で問われる観点
- 特徴量を人が設計するか学習するかがディープラーニングと古典的機械学習の違い
- ネオコグニトロン(福島邦彦)、LeNet(ルカン)、AlexNet(2012年ILSVRC)の関係
- アルファ碁が組み合わせた技術
- 生成AIはディープラーニングの延長線上にある