求められる根拠
ディープラーニングは判断の根拠を人が読み取れないブラックボックスになりやすく、与信、採用、医療、司法のように人の権利や生活に影響する判断では、影響を受ける人が理由を知り異議を申し立てられること、事業者が説明責任を果たせることが求められます。GDPRは自動化された決定について説明を求める権利に関連する規定を置き、各国のガイドラインも透明性を価値原則に掲げています。
透明性と説明可能性
- 透明性: AIがどのようなデータでどう作られ、どこまで信頼できるかを関係者が把握できる状態
- 説明可能性: 個々の判断の根拠を人が理解できる形で示せること。Grad-CAM、LIME、SHAPなどの技術(XAI)や、解釈しやすいモデル(決定木、線形モデル)の選択で確保する
すべてを完全に説明できるわけではないため、用途のリスクに応じて必要な説明のレベルを決めます。
透明性を与える対象
- データの来歴: 学習データの出所、収集方法、加工の履歴。データの偏りや権利関係の確認に必要
- モデルの目的、性能、限界、評価結果
- AIが関与していることの利用者への明示(対話相手がAIであること、AI生成コンテンツであること)
- 判断のプロセスと人間の関与の有無
両立すべき事項
透明性は、営業秘密の保護、セキュリティ(攻撃者への情報提供の回避)、個人情報の保護と両立させる必要があります。すべての重みや学習データを公開することが透明性の目的ではありません。
試験で問われる観点
- 透明性が求められる場面と根拠
- 透明性と説明可能性の違い
- データの来歴の意味
- 営業秘密・個人情報との両立